試行錯誤 PART2

「何でもかんでも母さんのせいにするなよ」(えなりかずき様より勝手に引用)



どーも、渡る世間は鬼だらけの半沢っす。



では続き!

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そんな感じで・・・ジョニースペードは変化に伴って、売上の下降を余儀なくされていた。




俺は事務所の窓から外を観ながら・・・よく腕組みをして考えていたのを憶えてるよ。




ジョニースペードをもっとハイセンスに・・もっとモードな感じに・・・なんて思っていた俺はもう一度、ストリートに軌道修正しなければならなかった。




考えてみれば・・・自分のエゴイズムがそれを引き起こしていた部分もある。




「俺はこれだけ最新のファッションを理解してるんだ!」・・・みたいな部分があったと思う。




あの頃はパリコレが掲載されてる雑誌を買ってきてみたり・・・海外のセレブ雑誌を読んでみたりとジョニースペードをもっと芸術的でタイトなモードラインのブランドにしようと思ってた。




今、考えると・・・思いっきり勘違いしてる方向だわ(笑)。




ストリートから始めて、よりレベルの高いハイセンスな方向に成功していくブランドも多々あるけど・・ジョニースペードはそれには向いてないんだなぁ・・と売れ残った在庫の山を見て痛感した。




ジョニースペードにお客さんはそこを求めてないということが見えてない時期だった。




そりゃ、ストリートの最新型を求めてくれてるとは思うんだけど・・・ジョニースペードにコムデギャルソンみたいな究極の素材を使ったスーツは求めてくれないわ(笑)。




それだったらジョニースペードじゃなくてギャルソンで買うし(笑)。





今、考えると・・・お客さん、取扱店さんの事を考えてない身勝手な変化はやはり好ましくない。変化するにしても、今までのお客さんや取扱店さんに喜んでもらう変化でなければ意味がない。




まぁ、失敗したからそれが判ったって話でもあるけど。




・・・バンドもそんな時期で、俺はその壁にぶつかりまくっていた時期でもある。




あの頃の俺はあらゆる最新のジャンルからインスピレーションを受けて・・「エモーショナルっぽく」とか「じゃあ・・ダブでダンサンブルな感じで!」とか新曲を作って、スタジオで剛や哲也にぶつけていってメンバーで合わせていくんだけど・・・




哲也や剛は「演れるけど・・・全然INNSANITYっぽくないよ。」と口を揃えて言ってた。




俺は頭に溢れてくる楽曲を形にしないと、次に行けないという悪い癖がある。ジョニースペードも同じで「これを発売しておかないと次に行けない!」みたいな部分があったりする。




INNSANITYはバンドでメンバーと一緒にやってるから、俺の楽曲を哲也と剛がOK出さない曲はボツになる。なので何曲ボツになったかなんて数え切れない。でもINNSANITYは民主主義だから仕方がない。




剛と哲也は俺よりもINNSANITYを客観的に見えてるんだと思う。二人はバンドのグルーブが出ない曲は俺がどんなに一生懸命に楽曲を作ってきても容赦なく却下してくる。




でも、だからINNSANITYは変わらないんだと思う。何でも三人で決めてるしね。哲也と剛には俺がどんなに色んなタイプの曲を作ってこようが、INNSANITYはどういう曲をしなくちゃいけないバンドなのかというのが見えてるんだと思う。




自分の体に流れてないグルーブの演奏をやれっていわれて・・やれたとしてもそれはメンバーが心から楽しんでない演奏だし、グルーブは借り物だし、カッコ悪いバンドになっちゃうよ。



俺はバンドでそれを凄く思い知った。




自分が心からカッコイイと思わない商品や音楽のパワーは弱いと思うよ。人に伝わるはずがない。




・・・反対にジョニースペードは俺一人の意見で進むから、タチが悪いね(笑)。誰もダメ出ししないし、俺一人で商品のリリースの判断をしなくちゃいけない。




あの時期にジョニースペードを俺が心からカッコイイと思っていたか?と自分の心に問うと、答えは「・・・・」って感じだった。



俺は自分のエゴに囚われて・・・ジョニースペードをもっとレベルの高いブランドにしたかったし、そう言われるブランドになっていこうって思ってた。



まぁ、結局は2〜3ヶ月で在庫の山になってしまってジョニースペードハイブランド化計画はあっさり辞めたんだけどね(笑)。



かなり悩んだけどジョニースペードというブランドがどうあるべきかハッキリ答えがわかった時期でもあります。



次回に続く!


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今日はPJ HARVEY!


最初の「DRY」から現在まで追い続けてます。


この頃が一番好きだけど、「WHITE CHALK」にもヤラれた。


ではまた!

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