森脇美貴夫兄貴の話 PART 2

    「ブタにぶたれた」
(新星堂 遠藤様からの投稿)



・・・遠藤君、このままダジャレ王になってくれる事を祈る。あっ、ちなみに周りに寒がられても俺は一切責任を持ちません。



どーも、定休日なのに朝から店で仕事をこなす半沢っス。



ではでは前回の続き!

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・・・森脇さんと伏谷との温泉は非常に楽しく、有意義な時間となっていた。

 

次の日は秋保の近くにある杜の湖畔公園に三人で行ってみた。



そこは花や木々の自然に囲まれた公園なんだけど、東京に住んでる森脇さんに少しでも癒しになればいいなぁ・・・なんて思ってね。



森脇さんはその地域の歴史や文化を知りたがっていて・・・俺なんかは地元なのに全然わかってないので説明ができない(笑)。伏谷は仙台文化に詳しい人なので森脇さんに色々と説明してくれていた。伏谷が居てくれて助かった。



そんな自然が溢れる公園を森脇さんと色んな話をしながら、散歩していて・・俺がまた森脇さんに甘えて愚痴を言った。



「この間、お袋と話していて・・・「老後は面倒みてくれ」なんて笑いながら言われて・・俺は「今だって金銭的にキツイのに無理だよ」って言ったんですよ」



俺は自分の心に引っかかってるお袋との話を森脇さんに話し出した。



森脇さんは少し間を置いて・・



「半沢君、そんな時は「老後は面倒みてやるから」ってお母さんに言わなくちゃ」と言った。



「だって・・森脇さん、将来お袋を面倒みれないと嘘になってしまうじゃないですか。お袋に期待されても困るし・・・」と俺は言った。



「言ってよい嘘ってのもあるんだよ。半沢君が将来のその時、お母さんを看れなくてもいいんだよ。そんなことはお母さんだって期待してないし、わかってるよ」



森脇さんは話を続けた。



「今、半沢君のお母さんが老後に不安を持っているとして・・・「金銭的に無理。面倒看れない」って半沢君が言えば・・今のお母さんの気持ちはもっと不安になるんじゃないかな」



「わかった。面倒看るよ」って半沢君が言えば・・・今のお母さんの気持ちは楽になってポジティブになると思うよ。今のお母さんの気持ちの不安を取り除くのなら・・そう言ってやれ。半沢君だって将来のその時、金銭的に余裕があればお母さんの面倒看るわけでしょ?嘘になるか、ならないかはまだわからないじゃないか」



森脇さんは優しく俺にそう言ってくれた。



俺は言葉にしたら・・嘘になってはいけないと思うタイプで・・・確信が持てないことは言ってはいけないと思ってたんだけど・・・確信が持てなくても自分でそれを言葉にして、そうなるように最大限に頑張るというやり方もあるという事を森脇さんの話から学んだ。



何でもそうだけど・・・最大限に努力して、そうならなかったら「そういう運命」なんだわ。仕方がない。



でも最大限に努力すればそこに近づくことはできる。努力しないよりは近づけてる。



森脇さんはいつも俺の悩みを一言で解決してくれる。本当に俺にとっては大事で尊敬できる人だ。

 

もちろん、パンクロックや音楽の話も沢山聞かせてもらった。



ボブマーリィーのライブは音が凄く小さいらしく・・お客さんはボブの言葉や声が聴きたくて、ステージの前の方に押し寄せた・・なんて話は面白かったね。




・・・まぁ、そんな感じで森脇の兄貴との濃い時間もあっというまに過ぎてしまい、森脇さんは東京に帰ってしまった。本当に楽しかったし、森脇さんとの出会いは俺の人生のターニングポイントでもある。



今でも森脇さんとはたまに電話で話したりして・・・俺は幸せもんですよ。感謝してます。



森脇の兄貴の本はここで入手できます。

http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_gw_6_2?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Daps&field-keywords=%90X%98e%94%FC%8BM%95v&sprefix=%90X%98e



でも・・元DOLL編集長の森脇さんとジョニースペードの俺が公園を歩いて、自然を眺めてるなんて・・観る人から観たら不思議な光景だよね(笑)。



人間っていうのは正面のイメージの他にまた色々と違う面もあるんですわ。


次回に続く!


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今日はTHE CLASH!

俺はこの曲がクラッシュの曲の中で一番好きかも。

ではまた!


ジョニースペード物語 | - | -
森脇美貴夫兄貴の話
 
  「みかんがみっかんねぇ」(SIXX 大石様からの投稿)



・・・ガチョーンだ、ガチョーンだよ、大石。


ども、皆様からのキラーなダジャレを募集してます。半沢です。

 

昨日のINNSANITYライブで来てくれた皆様、本当に寒い中に夜遅くまでありがとうございました。



ケンちゃん(DOG DAY AFTERNOON/NIGHTBIRD)とお友達、森君&末永君、アツシ君、菅井君、具合が悪くて帰ってしまったけどタツム(九九隊)、菱沼&彼女、翔君&遠藤君、DRAGON×SCREW伊藤ちゃん、本当にありがとう。



ジャンキービジネス、ナンシーちゃん、盛り上げてくれてありがとう。



スタッフで頑張ってくれたナナミン、新星堂遠藤君、ご苦労様でした。ありがとう。



あと事情で来れなかったけど、富山の江尻さん、またの機会に来仙しに来てくださいね。息子さんが大きな怪我じゃなくてよかった。



MAD MAGAZINE、ANGER、dreamin drippers、THe RUDY's、お疲れ様でした。



バードランドジュンイチ君、ウッチャンありがとう。



ANGERリュウジ君、誘ってくれてアリガトね。



INNSANITY自体はイマイチだったんで・・もう少し鍛えなおします。俺のギャグはすべってたし(笑)。



まぁ、そんな感じで今日もジョニスペ物語の続き!

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前回の続きで・・・



なんと森脇さんが仙台に来てくれることになった!



俺はメディアや文学に強い伏谷という友達とともに仙台駅に森脇さんを迎えに行った。



待ち合わせの時間になって・・・周りを見渡すと長身で黒づくめのサングラスの男性が歩いてきた。



すぐに森脇さんだとわかって「森脇さん!」と声をかけたら口元に笑みを浮かべてくれた。やはり森脇さんだった。やっぱりオーラが人とは違うなぁ・・なんて思ったよ。



伏谷の車でまずは仙台観光!



青葉城の跡地や秋保の民芸の里なんかを周ったと思う。



森脇さんはパンク雑誌「DOLL」の編集長であって、俺が貪るように聴いていたバンド達のレコードレビューをほとんど書いていて・・・俺はいつも気がつけば音楽雑誌の森脇さんが勧めるバンドをチェックしていた。スタークラブやスターリンのアルバムのプロデュースも手がけたりしていた人でもある。



俺の記憶では・・・森脇さんの初期のレビューは非常にハードで文章自体にパンクロックのスピードを感じられる「動」って感じのレビューだった。



が、しかし森脇さんのハードなレビューはロンドンのポジティブパンクと言われたムーブメントを紹介しはじめた辺りから変化していったと思う。枯れた感じで「静」の魅力を増していった。



俺はその変化が衝撃でもあり、そんな森脇さんが知的でカッコよかった。俺もその影響でダークなポジティブパンクに夢中になっていった。



・・・そんな憧れの兄貴、森脇さんと車で一緒に走ってると思うと俺は嬉しくてたまらなかった。



森脇さんは古本が大好きなので仙台の古本屋巡りをしたんだけど、それが森脇さんにヒットしたらしく何時間もその古本屋から動かない(笑)。俺は三島由紀夫の文学が自分の人生の書だと思ってるんだけど、森脇さんから「これ、半沢君、読んだ方がいいよ」と言われて永山則夫の本を勧められた。当然、俺は購入しました。



永山則夫に森脇さんは非常に拘っていて・・・説明はこちら

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E5%B1%B1%E5%89%87%E5%A4%AB


森脇さんに永山則夫の話を聞いたり、パンクロックの話を聞いたり・・・凄く恐縮でもあり、充実した時間だったと思う。



そして夜は俺、伏谷、そして森脇さんと三人で秋保の温泉に行った。



美味しい料理を食べながら、森脇さんと文学や音楽の話、精神論の話をするのは俺にとっては幸せの極みだったね。



そして・・・俺はかなり森脇さんに甘えてしまって、自分の不満を話し出してしまった。




「どんなにジョニースペードを頑張っても生活の安定は見込めない」




「俺の給料は周りの友達の給料に追いつかないし、ボーナスもない」




「どんなにカッコイイ商品を出しても、メディアの力を使わなければ売れない」





俺はその頃、すごく人生や仕事に焦っていた。早くジョニースペードというブランドを確立して、普通の生活を送りたいという気持ちが俺をイライラさせていた。



ジョニースペードをどんなに頑張っても人並みの生活ができない・・有名にもなれない・・・バンドをやってもお金になることはない・・・みたいな事を森脇さんに聞いてもらっていたと思う。



・・・森脇さんは黙って俺の話を聞いてくれて、こう言った。



「半沢君、それ、一言で片付けてあげようか?」
 


「一言でですか?」と俺は聞き返した。



「受け入れればいいんだよ」と森脇さんは言った。



俺は意味が解らず・・・「受け入れるというと・・?」とまた聞き返した。



「半沢君はジョニースペードで生計を立てたいとか、人並みの給料が欲しいとか、ブランドとしてこういう風になりたいっていう理想があるでしょ?」と森脇さんは言った。



「はい」と俺は答えた。



「その理想は半沢君が勝手に自分で決めてるだけで、別に半沢君がそれを決めなければ苦しまないんだよ。誰かが半沢君にそれをやりなさいって言ってるわけじゃないでしょう」と森脇さんは話を続けた。



「自分の理想というか、「こうなりたい」とか「こうでなければならない」とかの理由が自分の首を絞めてると思わないかい?話を聞いてると半沢君は半沢君の理想にならないから苦しんでるわけだよね?そのロープを捨てればいいんじゃないか?理想を捨てればいいんんだよ。自分の今を受け入れてないから苦しむんだよ」と森脇さんは言ってくれた。



「あっ・・・」と俺はやっと森脇さんの言葉に気づいた。そして心を縛っていた何かがゆっくり外れていくような気がした。



森脇さんの言葉は俺を救ってくれた。今でもたまにこの言葉に救われる。



俺は森脇さんのおかげでそれから「将来はこうなろう」とか「こうしなくちゃならない」とか考えなくなったし、周りの人と自分を比べるのはやめた。



今の自分を受け入れて「俺は俺にしかなれない」と思うようになった。



人生、色々と理想はあるけどね、なれないもんはなれないんだよ。



例えれば・・何かファッションの流行があって、自分の苦手な分野の流行なのに俺がそれを真似して商品を作ったとして・・・それが凄く売れたとして・・・俺はその流行が終わったら、次は何を作ればいいのか解らなくなると思う。もともと自分に嘘をついて、自分の流れに合わない商品を作ったんだから解らなくなるのが当たり前だよね。




・・・俺はそんな森脇さんのその言葉と会話がまだ耳に残ってる。




続きは次回!


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今日は松田優作主演の映画「野獣死すべし」のテーマ。


俺は松田優作と北野武の映画が大好きなんだけど、この映画の松田優作は「狂気で静寂なバイオレンス」を演じきっていて凄まじかった。


松田優作はその前の作品の「蘇える金狼」で「派手で荒々しいバイオレンス」を演じていただけに俺にはハードボイルドの根底は同じなんだけど、映画「野獣死すべし」の松田優作の表現が「動」→「静」に思えてカッコよかった。


これと同じ事を森脇さんにも感じてる。


ではまた!


ジョニースペード物語 | - | -
感情のブランド
 
       「ダッフンだ」


この一行ギャグも、もう取り返しのつかないところまで来てしまいました・・・


” 高校生男爵 ” 半沢です。


明日はあいにくの雨みたいですが、INNSANITYのライブです。


4/26(SUN)

BIRDLAND PRESENTS 「DRIVING TO HELL」

OP/ST 20:00 TICKET¥1500(ドリンク付)
 
TEL:022-223-7926

-BAND-

INNSANITY
MAD MAGAZINE
ANGER
dreamin drippers
THe RUDY's
 
時間のある方は遊びに来てくださいね!


ではジョニスペ物語の続き!

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前回、話したとおりの「ローリングストーンズ理論」であらゆるアウトサイダーカルチャーを取り入れた雑食性のジョニースペードの売上は安定していった。



・・・しかし売上が上がれば、生産量も増えるので支払いの額も大きくなっていく。



俺の生活は相変わらず苦しく・・・ただ自分のルールに沿って色んなカルチャーを料理して、ジョニースペードに落とし込むことだけが唯一の自分の存在意義のように思えていた。



今もだけどね(笑)。



デザインと支払い、人間関係のストレスは俺をいつでも苦しませる。商売やってる人はよく理解できると思うけど。でも自分のやりたい仕事をやれてるだけ、そのリスクは受け入れなきゃいけない。



その頃の俺はストレスがマックスになってくると、いつも気晴らしに街をブラブラと歩いた。



仙台のアーケードを歩いてる人を眺められる二階の喫茶店なんかで、ボーっと歩いていく人達を眺めるのが好きだった。



色んな人達のファッションを見ながら、次のジョニースペードのデザインのヒントを探したり、社会における自分の立ち居地というのを考えるには格好の場所だった。



ネクタイの曲がったサラリーマン・・・



派手なメイクをした女子高校生・・・



夕方から出勤の水商売の女性達・・・



ヤクザもどきのヤンキーくずれ・・・



・・・色んな人達が歩いてるし、自分の人生を一生懸命生きてる。



俺はその頃から決まった友達としか会わなかったし、どんどん自分の殻に閉じこもるようにもなっていた。俺は殻に閉じこもっていた方が色んな情報や人間が入ってこないので、より本当の自分でいられた。



だから、この頃のジョニースペードは非常にバイオレンス且つ暗い(笑)。




・・・・版画で女性が悪の獣にレイプされてるんだけど、そこから抜け出さない女性をテーマにした「バイオレンス」




・・・暴行を皆の前で受けた血まみれの女性の写真とその後に「何故、助けなかったの?」と周りの人達に叫ぶ物語をテーマにした「I HATE EVERYBODY」




・・・深い森の中に自殺に行く男の話をテーマにした「THE END」




あの頃は人の心を残酷に揺らす現実をテーマにした「感情」の商品を作りたかった。



そんなファッションブランドはないだろ?みたいな感じで(笑)。




この頃のジョニースペードはより文学的で刹那的な感じだったと思う。ロックンロールから遠ざかっていた感があったね。エモーショナルコアブランドみたいなのを目指していたと思う。



この頃にINNSANITYの1stアルバム「BILLY THE RIPPER」を発売したと思う。




俺たちの思うハードボイルドロックンロールを真空パックにして「弾丸ロック」と称して全国のジョニースペード取扱店、CDショップで流通させてもらった。

http://www.johnnyspade.co.jp/hp/sound/jscd-001/index.html




俺はガキの頃からずっと買っていた「DOLL」にサンプルを送らせてもらった。返却はいらないからその頃、編集長だった森脇美貴夫さんにCDをプレゼントしてほしいってDOLLの編集部の人に手紙を添えた。



何日か後・・・事務所に電話が来た。電話に出ると



「・・・あの、半沢君かい?」




「はぁ、誰ですか?」




「DOLLの森脇です」




「・・・・エェ!!スイマセン!!」




・・・俺はビックリして大声を上げてしまった。
 


これを読んでるみんなだって自分の尊敬してる人や憧れてる人から電話が来たら、驚くでしょ?

 

森脇さんは俺の憧れだったんだから。



・・・森脇さんは俺の書いた森脇さんへの手紙と一緒に送ったジョニースペードのTシャツのお礼で森脇さん直々に電話をしてきてくれた。



俺は森脇さんは大御所なのに、なんて義理堅くてカッコイイ人なんだと思った。



その電話で本当に色んな話を森脇さんに聞いてもらって・・・それから森脇さんは俺を気にかけてくれて何度か電話をくれていて・・・ありがたい話だ。



そして遂に森脇さんが仙台に遊びに来るって話になった。



そんな俺と森脇兄貴との話は次回!


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今日はアルバム全て所持のSHAI HULUD!

剛(INNSANITYドラム)が好きで、俺も最初からツボのバンドだった。

これは最近のPVだけど、よりヘヴィでカッコイイですわ。

ではまた!


ジョニースペード物語 | - | -
ローリングストーンズ理論

どーも、今日の仙台は風が強いです。



    「布団が吹っ飛んだ」 (dELVIS 安達様からの投稿)



・・・感動で涙が止まらない半沢です。



ではジョニスペ物語の続き!

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韓国に行ったり、東京で生地を探したり・・・あの頃のジョニースペードはいわゆるインディーズブランドのテイストが非常に強かった。



時代的にはAPEやアンダーカバー、グッドイナフなどのブランドが人気で、裏原宿系のブランド、下北沢系のブランドが雑誌を賑わせていた。



ジョニースペードは相変わらず全国のロックアパレルショップ、バイカーショップ等のマイノリティなショップに取り扱ってもらっていて(今もだけど)・・・俺は小さなマンションの事務所で一人頑張っていた。



梵字、不動明王、釈迦、龍のデザインが売れていた時期でもある。マリアやキリストモチーフもこの頃からジョニースペードではリリースしてるね。



梵字や不動明王に関してはウエアがお守りとなって、買ってくれた人を不吉な事から守ってくれるといいなぁ・・なんて気持ちでリリースしていた。



このシリーズは凄く売れていたんだけど・・・俺はすでに次のシリーズを試行錯誤していたと思う。



案の定、量販店にも和物、梵字、龍なんかのモチーフを使ったTシャツが並び始めていて・・・ジョニースペードとしては次の段階に行かなければならなかった。



1997年辺りは「SUPER SONIC STYLE」と銘打って、梵字関係のシリーズからの脱却を試みていた。



ピンストライプを取り入れ、ホットロッドカルチャーをジョニースペードに取り入れていったり、IGA(L.Aのグラフィティチーム)のCOOZにグラフィティロゴを描いてもらったり、グランジテイストな最新型パンクロックを提唱したりしていた。



前にジョニースペードは「ローリングストーンズ理論」と書いたことがあったと思うけど・・・これは俺の親友がジョニースペードや俺を分析してくれて言われたんだけど、確かにそうだなぁ・・と納得してしまった。



ストーンズはデビューアルバムでチャックベリーやマディウォーターズの黒人のロックンロールやブルースを取り入れていて・・・自分達のフィルターを通して表現していた。ミックもキースも白人だけど、黒人のブルースに憧れ、尊敬を持ってプレイをしていたんだと思う。



70年代に入ってストーンズはディスコが流行ってくればディスコテイストの「ミスユー」、パンクが流行れば「ハングファイヤー」って曲をリリースしたりしていた。



ストーンズのフィルターというものができているから、何の音楽のジャンルを取り入れてもストーンズのオリジナルにしかならない。それが俺には強烈にカッコイイし、ストーンズのアルバムで時代を感じる事ができる。



ジョニースペードもパンク、ロカビリー、チカーノ、タトゥー、50’S、モーターサイクルなど色んなアウトサイドカルチャーをジョニースペードフィルターに入れて表現していて、いわゆる「ローリングストーンズ理論」に当てはまるカスタムブランドだと思う。



個人的な意見なんだけど・・もともと日本は外国の文化などを日本人向けにアレンジするのが得意な人種だと思う。料理だって、音楽だって、ファッションだってそうだしね。日本人はルーツから影響を受けてオリジナルスタイルにするのが得意な人種なんじゃないかなぁ・・・と俺は思ってる。



1997年辺りからそんな「ローリングストーンズ理論」的なジョニースペードのスタイルは固まってきたと思う。



この時代のジョニスペはお洒落だったなぁ・・と今、昔の資料を見ると思うね〜(笑)。料理の仕方は最新のブランドと同じ感じなんだけど・・・テーマが違うって感じ。



今見ても・・・テーマがBADなものばかりってのがジョニースペードっぽいわ(笑)。




次回に続く!


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今日はついにROLLING STONES!

ストーンズはホント、大好きなんだけど・・・俺より俺の親友がストーンズが大好きなので、俺は彼の前ではストーンズに関しては何も言えない(笑)。

この間、二人で「SHINE A LIGHT」を観に行きました。キース、カッコよかった!

ではまた!


ジョニースペード物語 | - | -
ジョニースペード 2009 4月の新作!

 どーも、昨日は新作の入荷と撮影でblogを更新できなかった(サボった)”小悪魔アゲハ”半沢です。



・・・というわけで今日は新作の説明だお!(気に入ってる)。


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今回のTシャツは昨年同様のスーパーへヴィーウエイトのTシャツを使用し、デザイン全てにクラッキング加工をしてます。


今回のデザインはスイギングスキンのツバメ君とRYO君のジョニースペードファンにはお馴染みな二人。



まずは・・・スイギングスキンのツバメ君のデザインから説明していきますぞ!


ツバメ君は昔からジョニースペードにクールなTATTOOデザインを提供してくれていて、俺とも長い付き合いになります。



ツバメ君はロックンロールテイストを持った彫師で、いつも俺のわがままなリクエストに応えてくれる素敵で優しい男です。



ツバメ君は色んなバンドのフライヤーやTシャツのデザインなんかも手がける彫師でもあり、山形の酒田でスイギングスキンというTATTOOショップをやってるので、TATTOOに興味ある方、彫りたい方は問い合わせてみてくださいね!


優しくてカッコイイ男だから。


ツバメ君のブログ!

http://tsubamewayorunitobu.blog61.fc2.com/



ではでは、そんなツバメ君の作品から・・・・まずは「SOLITUDE」




josp "SOLITUDE"Tシャツ
Col:黒(黒)、黒(白)
Size:S(肩幅44cm×着丈66cm)
    M(肩幅47cm×着丈70cm)
    L(肩幅50cm×着丈74cm)



これは昨年にツバメ君に「SOLITUDE(孤独)」をテーマに描いてもらったんだけど、スペードが逆さまになってツーフェイス。アウトローな雰囲気で描かれてる。


愛想笑いの仮面の下に荒々しいスカルの顔が覗いていて・・非常にツバメ君らしいアートワークになったと思う。


社会ってやつに対応できない人間ってのがいて・・それでも社会に対応しなくちゃ、世の中っていうのは生きていけない。そんな野生を持て余してる男達にお薦め。


今回は黒に白プリント、黒にスーパーチャコールという黒のインクでプリントしたド渋の仕上がりになってます。

購入はこちら

http://www.johnnyspade.co.jp/hp/shop/t_shirt/jsts-141/index.html



次は「INTO THE BLACK」



josp "INTO THE BLACK"Tシャツ
Col:黒(白)、白(墨黒)
Size:S(肩幅44cm×着丈66cm)
    M(肩幅47cm×着丈70cm)
    L(肩幅50cm×着丈74cm)


ブラックパンサー(黒豹)は誰も敵う者はいない強さの象徴。独特のトラディショナルスタイルでカッコよく出来上がりました。

強さを身に纏いたい人にお薦め。

購入はこちら

http://www.johnnyspade.co.jp/hp/shop/t_shirt/jsts-137/index.html



次は「TRUE TILL DEATH」




josp "TRUE TILL DEATH"Tシャツ
Col:黒(くすみピンク)、黒(シルバー)
Size:S(肩幅44cm×着丈66cm)
    M(肩幅47cm×着丈70cm)
    L(肩幅50cm×着丈74cm)


俺がトラディショナルタトゥーが好きなもんで、ツバメ君に思いっきりトラディショナルで!なんて頼んだ作品。
 

今回は黒にくすんだピンクのプリントをやってみたんだけど、これがまたブルーデニムに合う。
 

スペードにダガーが突き刺さって、スネークが巻きついてる。横に「スネークアイズ」と呼ばれる1の目ダイスが2つあるんだけど、逆説的に「これ以上は悪くはならない」って意味。


今はどん底だけど・・これから這い上がっていきたい男達にお薦め


購入はこちら


http://www.johnnyspade.co.jp/hp/shop/t_shirt/jsts-138/index.html


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次はRYO君の作品の説明!


RYO君もかなりジョニースペードにデザインを提供してくれている男です。


RYO君は「D.I.C」という仙台でかなり人気のあったロックバンドのボーカリストでもある。


俺は昔から「D.I.C」のアルバムのアートワークに注目していて・・RYO君が店に来てくれた時に「チャンスだ!」と思い、デザインの話を持ちかけた(笑)。


RYO君はこれがまたカッコイイ男で、人間的にも魅力があって・・・いつも俺のデザインリクエストにバッチリ応えてくれる男でもある。


今回のデザインは新境地を切り開いた感があります。


まずは「DEAD MEN」




josp "DEAD MEN"Tシャツ
Col:白(ブルーブラック)、黒(白)
Size:S(肩幅44cm×着丈66cm)
    M(肩幅47cm×着丈70cm)
    L(肩幅50cm×着丈74cm)


これは「DEAD MEN  TELL NO TAILES」(死して何も語らず)。


土に十字架が埋め込まれ、周りは雲と落雷の嵐。下のスカルと帯がまた雰囲気を出してる。


インパクトのあるデザインです。

購入はこちら

http://www.johnnyspade.co.jp/hp/shop/t_shirt/jsts-139/index.html


次は「CANNONBALL」

josp "CANNONBALL"Tシャツ
Col:オリーブグリーン(墨黒)、黒(白)
Size:S(肩幅44cm×着丈66cm)
    M(肩幅47cm×着丈70cm)
    L(肩幅50cm×着丈74cm)
 

これはRYO君に「紋章をTATTOOテイストで描いてみて」とリクエストしたデザイン。


フロントは右胸に獣の蹄で「JOHNNY」、左胸に鷲の爪で「SPADE」、腹にCANNONBALL(大砲)。


バックは上の画像を見ての通りのカッコよさ。


黒ボディに白プリント、オリーブグリーンボディに墨黒プリントでプリントをして、渋い感じに仕上げてみました。

購入はこちら

http://www.johnnyspade.co.jp/hp/shop/t_shirt/jsts-140/index.html

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今回はワークシャツもリリースしてます。
 

アメリカ製のワークシャツではないので、タイトなワークシャツです。
 

ワークシャツは洗濯機でガンガン洗えるので、重宝しますな。


今回は人気の高いデザインを昨年から好評の黒ボディに黒(スーパーチャコール)でプリントした「PAINT IT BLACK」スタイルで。


まぁ、俺の個人的な好みです(笑)。


「BLUETIFULL」


josp "BLUETIFUL"ワークシャツ
Col:黒(黒)
Size:M(S)(身幅51cm×着丈68cm)
    L(M)(身幅54cm×着丈71cm)
    XL(L)(身幅57cm×着丈74cm)

タイトなのでMサイズの方はSサイズ、Mサイズの方はLサイズ、Lサイズの方はXLサイズのサイジングです。

購入はこちら!

http://www.johnnyspade.co.jp/hp/shop/shirt/jssh-086/index.html




「NIGHT RIDER」



josp "NIGHT RIDER"ワークシャツ
Col:黒(黒)
Size:M(S)(身幅51cm×着丈68cm)
    L(M)(身幅54cm×着丈71cm)
    XL(L)(身幅57cm×着丈74cm)

タイトなのでMサイズの方はSサイズ、Mサイズの方はLサイズ、Lサイズの方はXLサイズのサイジングです。


購入はこちら!

http://www.johnnyspade.co.jp/hp/shop/shirt/jssh-087/index.html

以上、今月の新作の紹介でした!


次回はジョニスペ物語だお(すごく気に入ってる)。

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今日は初心に戻ってHELLACOPTERS!

ニッケ、カッコイイ〜。

ではまた!


ジョニースペード 新作リリース情報 | - | -
韓国!
 どーも、半沢だお



・・・これはやりすぎだ。


まぁ、いいや。


ジョニースペード新作は明日、入荷予定です。HPには4/20UP予定です。


全国の取扱店には4/20〜4/21くらいに入荷予定です。


皆様、ヨロシクです。


ではではバンドの話もしたので、ジョニスペ物語の続き!


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ジョニースペードは相変わらずマイノリティではあったけど、売上はそれなりに上昇していた。



その頃はカットソーだけではなく、色々なアイテムにチャレンジしていた。



ニットを使ったジャケット、シャツ、カウチンなども生産すればヒットしていた時期だと思う。



その頃、福井の安達さんと知り合って、彼女にお願いして和柄やピンナップガールのアロハを作ってもらったりした。



それで安達さんが韓国に生地を買いに名古屋のショップの人と行くから、一緒に行かないか?という話をもらって韓国に行くことにした。



お恥ずかしい話で・・俺は修学旅行も停学で行けずじまいで(笑)。旅行といっても東京までしか行った事がない男で・・・海外に行くのは初めてだった。



パスポートを取ったり、ガイドブックを買ったりと海外初心者の俺はまるで小学生が遠足に行くような感じだったよ(笑)。



もちろん、枕元には明日着ていく洋服をたたんで置いていた(嘘)。



成田空港からのフライトだったので、前日の高速バスで仙台を夜中に出発した。



成田に朝5時頃着いて・・・午後1時のソウル行きの飛行機に乗った。



安達さんと名古屋のショップの二人とはソウルで待ち合わせだったと思う。



名古屋のショップの人はあの頃、爆発的だったNIKEのシューズが目的で、エアマックス、エアジョーダンが飛ぶように売れていた時代だった。



とりあえず、韓国の金浦空港に着いて二人と初めて会った。



安達さんとは電話はしていたものの・・会ったことがなかったので韓国で初めて会うというのも不思議な気分だったね。



名古屋のショップの人は細身で長い髪を結んでいてカッコイイって感じの人だった。



安達さんも小柄でキュートな感じの女性で素敵だったね。



そんな初めて会う二人は俺に凄く気を使ってくれて・・・ありがたかった。



・・・ホテルにチェックインして、すぐにその街のお店を物色しに行った。



その頃のレートは100円→740ウォンって感じだったと思う。



シルバーやレザーなんかもかなり安くて・・革のウォレットコードが流行りはじめた時期でもあって、名古屋のショップの人はかなり仕入れていた。



俺は生地や工場が目的だったので仕入れはしなかった。



スカジャンなんかのお店もあって・・・憶えのある日本のブランドのスカジャンが飾ってあったお店で「スカジャン、作れるよ」なんて言ってもらったんだけど・・・夏だったのであきらめたね。また冬にスカジャンをリリースする予定でもあればまた来ればいいって思った。




そんな感じでお店を周り、俺は頭の中を整理してジョニースペードでどのお店で何を作ろうか?なんて考えていて・・・考えてたら夜になってしまって・・どこにも何も頼まずじまいで終わった。



夜は三人で焼肉を食べて・・その後、夜12:00からチャーさんという安達さんの仲の良い生地会社の社長が俺達をナイトマーケットに連れて行ってくれた。



凄い商品量とお店の数だったんだけど・・・レディースの商品量が圧倒的でジョニースペードにはあんまり関係ない感じではあった(笑)。



10何年前の話だから、今は違う感じなんだろうけどね〜。



チャーさんは凄く良い人で、ジョニースペードのロットの少なさでもオリジナルを考えても良いなんて言ってくれてありがたかった。



次の日はまたアクセサリー、レザーなんかの工場や生地の工場をチャーさんに紹介してもらったと思う。


その工場で俺はフェイクファーのショートパンツを作りたかったので、かなり吟味して黒のファイクファーと豹柄のフェイクファーを仕入れたと思う。



結局、今回の韓国はこのフェイクファーの仕入れだけで、俺は終わり(笑)。



名古屋のショップの人はかなりの仕入れをしていて、スニーカーも山盛りだった。レザーも一枚大きいのを仕入れて俺に財布を作ってくれるって言ってて・・・作ってくれた財布は後日、本当に俺の元に届いた。今も大事に持ってる。



安達さんはチャーさんと仲が良いのでいつでも生地サンプルを送ってもらえるみたいで、あまり何も購入しなかったと思う。



・・・翌日、朝一の飛行機で俺だけ先に帰ることになっていたので、朝から早々に二人にお別れを言って韓国を出発して・・・成田空港に着いた。



何もオチがない旅行話になってしまった(笑)。



また機会があれば、韓国は行ってみたいと思ってます。



つづく!

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今日はエドウィンコリンズ!

オレンジジュース時代は聴いてないんだけど、ソロになってからの全部アルバムを所持してます。




ではまた!


ジョニースペード物語 | - | -
NIGHTBIRD 
                   「あちらの女性にマティーニを」


一度、ホテルのラウンジバーでバーテンダーにこんな言葉を言ってみたい石田”半沢”純一です。その時は素足でエンジニアブーツを履くぜ!(嘘)。


では今日はNIGHTBIRDの話!

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NIGHTBIRDはもう皆さんご存知の七海ちゃんのソロプロジェクトとして始まりました。
七海ちゃんは今ではジョニースペードのレディース部門「ジョニースペードロックビューティー」のプロデューサーとして活躍してくれてます。


NIGHTBIRD

http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendID=1002150501


ジョニースペードロックビューティー

http://www.johnnyspade-rockbeauty.jp/hp/



七海ちゃんはシャンプー☆プラネッツというバンドのボーカリストでライブを観に行ったりすると凄く人気があった女子でもあります。



シャンプラはオリジナル曲の他にヴェルカーソルトのカバーやリッチキッズのカバーを演ったりとセンスが飛びぬけていて、俺からすると他の女の子ボーカリストのバンドとは一線を画していた。



俺がラウドミュージアムをオープンさせた時に七海ちゃんはお客さんで来てくれて・・俺はお店をオープンさせてからジョニースペードのレディースを強化させていて、七海ちゃんにレディースのサイズや色の相談をしたのを憶えてるよ。



シャンプラの林君と俺と剛が仲が良かったのもあって、七海ちゃんはINNSANITYのライブにも来てくれたりしてました。



そんな中、シャンプラが解散したということで・・・七海ちゃんが店に来た時に色々と話をした。



バンドやってる人には理解できるだろうけど・・一度、ライブやバンドを経験してしまうとそう簡単には音楽は辞めれない。



七海ちゃんも新しいバンドを作ろうとはしていたんだけど、なかなか良いメンバーが見当たらず・・模索していた感じだった。



俺は俺でINNSANITYではできない楽曲を持て余していて、定期的にボーカリストを変えて楽曲だけをCD-Rでリリースする企画を考えていたから、七海ちゃんが新しい自分のバンドを作るまでのつなぎとしてこの話を持ちかけた。


俺はつんくか小室哲哉か!って話で(笑)。



俺は歌にコンプレックスがあって・・1オクターブも声が出ない。せっかく自分でイイ曲を作ってもサビで声が出なくて歌えなくなってしまう。基本的に俺はボーカルタイプじゃない。



だからどうしても2オクターブは出るボーカリストで自分の曲を残したかった。



そんな話をして・・・七海ちゃんも快くOKということで、俺が楽曲を録音したカセットテープを渡した。



INNSANITYとは全然違う俺の曲にビックリしたのは七海ちゃんで「人って見かけじゃわかりませんねぇ〜」という褒め言葉なのか何なのかわからない言葉を頂戴しました(笑)。INNSANITYのイメージでパンキッシュな曲になると思ってたみたいだ。



とりあえず話は決まり、ドラムをE805843の番長に頼んで5〜6回の練習で「テイル オブ マーメイド」と「ルース」を1日でレコーディングした。番長は俺の知ってるドラマーの中でもロックンロールのグルーブを出せる数少ないドラマーでレコーディングではイカしたドラムを叩いてくれた。



その時にみんなで話をしていて七海ちゃんが「私、真夜中に歌の練習をするんですよ〜」なんて言ってたのでNIGHTBIRDという名前が決定した。



丁度、新星堂の遠藤君が店に出入りしてくれていたのもあり、新星堂でCD-Rでも取り扱ってくれるという話で・・じゃあNIGHTBIRDはポスターまで作ってやってみますか!なんてことで。



・・・実はこの七海ちゃんのNIGHTBIRDの後に俺は新しい女性ボーカリストを用意していて、次のプロジェクトをやろうとしていた。それはエモーショナルでヘヴィーなサウンドのプロジェクトですでに練習も入っていた。NIGHTBIRDはこれで終わりって考えていた。



が・・NIGHTBIRDを聴くにつれ、「ん〜、これで終わらせるのがもったいないかも」と思うようになっていて・・七海ちゃんは性格も良いし努力家で、声もメジャーコードのキーで明るいし、俺の曲をより良く表現してくれる可能性は確実だった。シャンプラで人気があったのも手伝ってると思うけど、新星堂や店でCDが凄い勢いで売れていた事実もあって・・・俺はNIGHTBIRDを継続することに決めた。



ファッションセンスも飛びぬけていた七海ちゃんにジョニースペードのレディースブランドをやってみないか?と持ちかけたのはこれから半年後くらいだったと思う。



もともと七海ちゃんは音楽同様、ファッションにも異常なくらいの情熱を持ってるので、ロックビューティーの話は即OKをもらった。



考えてみれば・・俺の苦手なレディースウエアのコンプレックスや楽曲へのコンプレックスを拭い去ってくれた貴重な人です。



サンキュー、ナナミン、これからもヨロシクです。


これからも歌って踊れるアパレル従業員を目指していくのだ!(笑)。



・・・話は戻って、NIGHTBIRDはプロジェクトとして継続していくと決まって、俺は次の音源の作曲に取り掛かった。

 

ロカビリースタイルなモータウンをテーマとして、NIGHTBIRDの2ndCD-R「DRIVIN'」は剛(INNSANITY)がドラム、ケンちゃんがウッドベースでレコーディングした。「DRIVIN'」は「テイル オブ マーメイド」を凌ぐ売上になった。



最近は近田をドラムに迎えた3rdCD-R「BABY DREAMIN'」も発売できて、NIGHTBIRDの「50’Sっぽいポップロック」の路線も完成されてきたと思う。



NIGHTBIRDも七海&DOG DAY AFTERNOONって感じで、やっとメンバーも固まってライブなんかも考えられるくらいになってきました。今は4枚目のシングルのレコーディングの練習に取り掛かってます。スピードのあるロカビリーっぽい曲になっていてカッコイイ感じ。



では次回からジョニスペ物語に戻ります。まだまだ続くのじゃ・・・


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今日はMARTHE&THE VANDELLAS!

DJもやったりして大量のレコードコレクトをしている七海ちゃんと俺の共通の音楽はモータウンと50’S〜60’Sポップスやロカビリーだったりする。


NIGHTBIRDの「DRIVIN'」はこれにインスパイアされてます。


ではまた!



ジョニースペード物語 | - | -
DOG DAY AFTERNOON
 

            ”ゲッツ!”

どーも、半沢です。


先日、長年のジョニースペードを愛用してくれてる根岸孝旨さんが店に遊びに来てくれました。





根岸さんにはバンドの練習を観に来てもらってアドバイスを頂いたり、二人で温泉に行ってみたり・・と昔から仲良くしてもらってます。


俺が昔から音楽的にも人間的にも尊敬する数少ない兄貴です。


今回はポルノグラフィティのサポートメンバー(ベース担当)として来仙していて、ステージで着る服を購入してくれました。いつも本当にありがとうございます!


いつも仙台でライブがある時、根岸さんはリハーサルなどの合間を縫ってジョニースペードに来てくれます。根岸さんは昔からジョニースペードを購入してくれているジョニースペードコレクターで・・今回もかなり古いジョニースペードの「デスアイランドビーチ」のロンTを着て登場してくれました。本当に光栄です。


そんな根岸さんのバンド、「JUNK FUNK PUNK」のライブが5/30にKICHIJOJI SHUFFLEであります。


詳しくは


http://www.junkfunkpunk.com/


時間のある方はプロフェッショナルのミュージシャンの音楽に触れに行ってみてください。


ではジョニスペ物語の続き!

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INNSANITYの話もしたので・・・この際、俺が所属している残りの2つのバンド、DOG DAY AFTERNOONとNIGHTBIRDの話もしておきます。



今日はDOG DAY AFTERNOON!


現在のメンバーはギター、ボーカルは俺、ウッドベースがケンちゃん、ドラムが近田の3ピース。



俺は昔からロカビリーが大好きで・・いつかはウッドベースでロカビリーバンドをやりたい!って思っていた。そんな時にケンちゃんがお客さんで来てくれた。ジョニースペードを昔から買ってくれていたらしい。



ケンちゃんは以前に所属していたロカビリーバンドが解散してしまって、新しいバンドを始めたかったらしいんだけど、なかなか良いメンバーがいなかったみたいで・・・。



店でケンちゃんとそんな話になって・・・俺は俺でロカバンドをやりたい欲求があったので、タイミングはバッチリだった。



とりあえず、俺はケンちゃんを捕獲した(笑)。



ケンちゃんは寡黙なんだけど、筋を通す硬派な男で努力も惜しまないイカした男でもある。



俺の曲や練習のスタイルに最初は戸惑ってたと思うけど、今じゃ哲也(INNSANITYベース)並みに即効で俺のギターに合わせてくるように成長してきた。



俺はギャロッピング奏法やヒーカップやマンブル唄法ができるわけでもないし、「ロカビリー機材スタイルのロックバンド」を考えていたのでケンちゃんも大変だったと思うわ。



俺はロカビリーだとストレイキャッツ、ロカッツ、ポールキャッツ等の80’sのネオロカビリーが一番好き。



スターゲイザーズやブライアンセッツァーオーケストラ、ロイアルクラウンレヴュー、チェリーボッピンダディ、アトミックファイアーボール等のJIVEスタイルのロカビリーも好んで聴いてるし、もちろんエディコクラン、エルビス、バディホリー等のオールドのロックンロールもかなりの頻度で聴く。



でも俺が演りたいスタイルはロカビリーの楽器編成スタイルでPJ ハーヴェイ、ニックケイブ、クリスアイザックみたいな楽曲をやるバンド。



DOG DAYの目指す楽曲的な”匂い”はストレイキャッツの「ランブル イン ブライトン」、「ストレイキャッツストラット」やクラッシュの「ブランドニューキャディラック」、それと「ハルマゲドンタイム」みたいなレゲエ・・・マイナーコードを多用した雰囲気っていうのだろうか・・・個人差はあるけども、俺の思うそのハードボイルドとダンディズムの”匂い”がするバンドになれればいいなと思ってる。



DOG DAYはそういった意味でズレてるし、観る人から観れば全然ロカビリーじゃない。
  


でも俺はそんなバンドがやりたかった。
 


最初は剛(INNSANITYドラム)にJAZZスタイルのドラムを叩いてもらって、JAZZエッセンスを入れていたんだけど、剛が新しくメタルのバンドを始めたのでバンドを抜けるって話になって・・。



誰かドラムを探さなきゃなぁ・・なんて思っていて、昔から対バンをしていたデイジーシルキーゴーストの近田が脳裏に浮かんで・・・デイジーが解散してヘルプで何バンドか叩いてるって話は聞いていたんだけど。



近田のドラムはパワフルで近田のグルーブというものを持っていて・・何回もライブも観てるので近田ならDOG DAYでやれるかも・・・と思った。



そんな中、偶然にも近田が店に遊びに来たんで・・・そして捕獲した(笑)。



近田も気持ちよくOK出してくれて・・・今のメンバーになった。近田はロカビリーもあまり聴いたことがなくて・・それでも多分、色々聴いて勉強してくれたんだと思う。最近はケンちゃんのウッドベースと近田のドラムはビッタリ合ってる。


マイナーコードが中心の楽曲で今は7曲くらいは仕上がっていて・・・今年中にはレコーディングしたいと思ってます。



次回はNIGHTBIRDの話!

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今日はTOM WAITS!

16歳の頃、ゴーストシンジケートのケンジロウに教えてもらって聴き始めたと思う。

枯れた芸術性と酔いどれた前衛がカッコいい人です。

ではまた!


ジョニースペード物語 | - | -
INNSANTY PART 2
 どーも。 ”キャベツ〜はどうした?(キテレツ大百科参照)”半沢です。


在庫切れになっていた新作のTシャツ、「No.13」と「bluetiful」の追加生産が決定しました。


予約のお客様、もう少しお待ちくださいね!迷惑かけてスイマセン!


5月発売予定のロックビューティーの新作ラインもほぼ決まって、個人的に楽しみです。


今回は全てROCK54氏デザインで七海ちゃんのプロデュースの下にカッコイイTシャツが揃いそうです。


乞うご期待!


ではジョニスペ物語の続き!

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そんな感じでINNSANITYは解散というか・・休止状態ではあった。


剛とは兄弟なので、普通に電話していて・・遊びでスタジオに入ろうか?という話になっていた。


あの頃の俺と剛はグランジムーブメントに夢中だったから、そんな感じのバンドをもう一度組もうか?なんて話になっていたと思う。


俺は自分の中から湧き出るメロディというのは崩したくないけど、アレンジを全面変えてしまうことは抵抗がなかった。


そのスタジオで俺は一人でレコーディングしていた数曲を弾いて歌った。


剛は一発でその曲にドラムを合わせてきた。ツインペダルを導入し、曲の間やスピードは俺が思ってるところとは全然違う感じではあったけど、俺のロックンロールエモーションみたいな曲にツインペダルをねじ込んだリズムは今まで聴いたことがないようなスタイルになったことは確かだった。


スタジオ終了後、「これだったら演ってもいいかもな」って剛が言ってくれたと思う。


じゃあ、ベースを探さなきゃいけないって話になって・・・やはり哲也しかいないって話になって・・・。


俺は1年ぶりに哲也に電話した。


「次の日曜日、スタジオなんだけど・・暇だったら遊びに来てくれよ」と俺は言った。



哲也は「行けたら行くよ」なんていってたと思う。



・・・そして日曜日のスタジオには俺、剛、哲也がまた揃った。



後から聞いたら・・哲也は他のバンドのスタジオ練習が予約入ってたのに、「INNSANITYだから」って理由でそっちをブッチぎってきたらしい。・・・カッコイイ男だよ。泣けるね。



そして・・・INNSANITY復活が決まった。



この時から俺は剛のドラムと哲也のベースに何も言わなくなった。俺は俺の曲を弾いて歌う。
剛と哲也はそれを聴いて自分のパートを作るってスタイルになった。



三人のグルーブが合わない曲は却下。


復活して一曲目に合わせたのが「LABYRINTH」というニルヴァーナテイストの曲だった。



今までのINNSANITYの曲とは違うミディアムなスピードでダークで投げやりな曲。詞も精神が壊れていく男の様を描いた曲だった。



その後に・・「GOD,DO YOU HEAR ME?」、「SKY」のお得意のスピードナンバーが出来ていったと思う。



剛はツインペダルを駆使し、へヴィーメタルのスタイルで曲を変化させ、哲也はそのドラムに合わせたダウンピックベーススタイルになった。



新しいINNSANITYの楽曲は曲間の隙間をペダルで埋めて、ノレるグルーブを排除してパワーで押さえつける感じになっていた。



そしてエモーショナルコアに影響を受けていた俺は「THE TIME GOES BY」や「SCARECROW」、「TONIGHT」などの楽曲をバンドに持ち込み、ロックンロールスタイルの「TAXI DRIVER」や「LUSTFUL HIGHWAY」の楽曲もINNSANITYに導入していった。



それもまた全曲、剛と哲也のへヴィーなリズム隊でテイストが違う曲になっていった。



そして・・・2005年11月に神経質でピリピリしたクールな空気漂う「JUSTICE?」をINNSANITYは発売した。


http://www.johnnyspade.co.jp/hp/sound/jscd-002/index.html



詞に関しては俺の世界観で・・各曲ごとに簡単に説明すると


1:GOD,DO YOU・・は被害妄想。


2:LABYRINTHは精神障害の手前。


3:SKYは事件を無責任に報道するマスメディアや世間に絶望して空が真っ黒に見えるって話。


4:THE TIME IS・・・は現実は弱肉強食だから誰も君を助けないって話。


5:SCARECROWは虚無主義(ニヒリズム)。


6:TAXI DRIVERは映画「タクシードライバー」からインスパイアされていて、パパやママに売春を強制されていた少女を男が助けて街から逃げるんだけど・・「やっぱりあの町に戻りたい」って少女が言う・・・狂った正義の味方の男の悲しい物語。


7:LUSTFUL HIGHWAYは愛情や感情なんて無意味な欲望に忠実な男のララバイ。


8:TONIGHTは裸の王様の話で正義は誤解され、抹殺される話。



9:JUSTICE?は正義の味方は悪を倒すけど・・その正義は本当に正義なのかな?って話。



アルバム全体を通して、「正義って何?」、「欲望や感情って悪なのか?」、「理論って正義なのか?」ってテーマにしてある感じです。



俺は寒いオヤジギャグばかり言ってるわけじゃないんだぜ(笑)。



このアルバムで俺の尊敬してる森脇美貴夫さんにレビューを書いてもらった。


森脇さんが俺達のアルバムを聴いてくれただけでも凄いことなのに・・・天にも昇る気持ちというのはこの事だと思った。


今でもありがたい。


俺が好きで買っていたバンドのレコードレビューはほとんど森脇さんが書いてる。あの頃の最新のパンクやイギリスの音楽シーンを日本にいち早く紹介していたのが森脇さんだと俺は思ってる。


続く!

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今日はDANKO JONES!

カッコイイ3ピースバンドです。

他にも本人達のPVがあるんだけど・・・どうしてもこの曲が好きなもんで。

LEGOバージョンも可愛いですな。

このバンドも楽曲の完成度が高く、俺的にアルバムでの捨て曲がないです。

ではまた!


ジョニースペード物語 | - | -
INNSANITY PART 1
 どーも! ”今、俺、やるっきゃNIGHT” 半沢です。



・・・ん〜イマイチか。


昨日、新作のワークシャツとTシャツの一部が店の方には入荷しました。
HPアップは新作が全部揃ってからなので早くて4/15〜くらいになりそうです。


それまで俺のくだらない話でお楽しみください。


今日はINNSANITYの話。


そういえば今月、INNSANITYのライブがあります。

4/26(SUN)

BIRDLAND PRESENTS 「DRIVING TO HELL」

OP/ST 20:00 TICKET¥1500(ドリンク付)

-BAND-

INNSANITY
MAD MAGAZINE
ANGER
dreamin drippers
THe RUDY's


リュージ君、誘ってくれてありがとう。


お暇な方、お待ちしてます。


俺を見かけたら、声でも掛けて下さい。


ダジャレかましますから。


詳しくは

http://sendai-birdland.com/menu.html


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INNSANITYはもう16年目のバンド。


一度、メジャーからの誘いを頂いたのに、メンバーが今の環境を崩したくないという事で・・・(笑)。


素敵で困ったバンドでもある。


・・・あの話の時は嬉しかったです。田中さん、ありがとうございました&そして・・スイマセン。


そんなINNSANITYのメンバーは


ギター、ボーカルが俺、ベースが哲也、ドラムが剛の不動の3ピース。


詞と曲は俺が作って、剛と哲也は自分のパート分を創り出すパターンで楽曲は出来上がっていく感じのバンド。


俺と剛は10代の頃に「COIN ROCKER BABIES」ってバンドをやってて・・・その後、ザ・ランブラーズってバンドをやってたんだけど解散してしまった。



COIN ROCKER BABIESは日本語でビートロックみたいな感じで、バンドとしては完成してた。
でも、年齢を追っていくにつれ・・・ブルースや古いロックンロールを生音に近い感じで演りたくなって・・それでランブラーズにメンバー変わらずで変化したんだけど・・メンバーの就職なんかで終わってしまった。



剛はガキの頃からハードコア、メタル、パンク・・etcのヘヴィーな音楽しか興味がない男で。
近年はジャズなんかも聴いてるみたいなんだけど・・結局、ドラムしか聴いてないという生粋のドラマー。


剛は実の弟で・・・俺達には兄弟ビートみたいなものがあって”ストップ、ゴー”のタイミングが合うし、俺の曲をイイ感じに壊してくれる。ツインペダルを持ち込み、今のINNSANITYのリズム隊の形を作ったのは剛だと思う。

 

兄の俺が言うのも何だけど、硬派で筋の通った男でこだわりも凄いし・・・尊敬してるところもある。

 

ベースの哲也は長身でクールな男。同級生ではあるけどいつでも「カッコイイなぁ」と思う。
いつでもバンドを客観的に見てくれてる男でもある。


哲也のダウンピックベースは安定していて、ピッキングの音を感じさせないスムーズで太い音がする。剛のツインペダルに合わせてのダウンピックなんだけど・・鉄やマシーンを思わせるこの二人の重いスピード感のリズムが俺のギターにはピッタリだと思ってる。哲也が俺のコードの隙間に入れてくるメロディは独特で・・これも俺にとっては魅力的でもある。



俺が店を初めてオープンさせた時、哲也は自分のべスパを売って革ジャンを買いに来てくれるという大人の優しさを持ち合わせてもいる。高校の頃に哲也と少しだけバンドを組んだ事があって・・その時は古いロックンロールをスピードアップしてやるようなバンドだった。俺が歌が下手で抜けたんだけど(笑)。


INNSANITYは、俺と剛でランブラーズ解散後にまたバンドを始めようって話になって、今度はパワフルでタフなハードロックンロールバンドを演ろうって話で・・哲也が何もバンドをやってなかったのもあって3人で組むことになった。俺たちは全員、体格がデカイのもあって洋楽のような構成で外人みたいなバンドにしようなんて言ってた。


剛は同時期にハードコアバンドも組んでいて、INNSANITYはヘルプで手伝っている感じだったね。


哲也はジョニースペードの創立当初からブレーンとして関わっていて、一緒にスペードマークなんかを考えたりしてたよ。


INNSANITYはグレートハーティッドの阿部君の誘いでイベントに出たのから始まって・・・阿部君のバンドのイベントには全て出演していたと思う。


阿部君のおかげでINNSANITYはいつでも楽しくライブをやれた。


1stアルバム「BILLY THE RIPPER」は1999年に発売した。

全曲スピーディーな感じで一曲二分少々。「ロッカーズみたいでいいじゃん」なんて言ってたね。

http://www.johnnyspade.co.jp/hp/sound/jscd-001/index.html


・・・何かアマゾン見たら何故か¥5000になってる。プレミアなのか?アイム プレミアム(永ちゃん風)

http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_gw?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&url=search-alias%3Dpopular&field-keywords=INNSANITY&x=11&y=26



・・・この頃は俺も哲也も破壊や暴力思想に偏っていて、詞は大藪春彦なんかを想像させる犯罪小説やピカレスクロマンを感じさせる内容で・・曲はスピードのあるロックンロールパンクみたいな感じ。


キャッチーでファットなパンクロックに犯罪小説のような物語を乗せたロックンロールを演りたかった。


バンドの音は1日で一発録音だった・・・っていうかINNSANITYは全曲そうだけど(笑)。
考えてみれば、その上からリードギターとボーカルを乗せるんで純粋な一発録音ではないね。


この頃は結構、俺のワンマンで・・メンバーには悪い事をしたと思ってます。(本当は思ってない(笑))。


俺としてはクリームソーダにブラックキャッツやマジックがいてファッションと音楽がクロスオーバーしてロカビリーを表現しているように、ジョニースペードにもインセニティーがいて、ジョニースペードの世界観を表現したかったって感じだった。


ライブが多くなってきて・・・俺達はだんだんとライブに疲れてきて・・・そのままレコーディングが終われば解散って流れになってきていた。


INNSANITYは1stアルバム一枚作って終わり!って感じではあった。終わりにするのは、もったいない気もしたけど、この時は「これ以上はこのバンドでは無理」って感じだった。


メンバーが揉めて喧嘩別れしたわけじゃなかったんで、三人三様で自分の好きな音楽やるのが良いんじゃない?って感じの終わり方だったと思う。


1stレコーディングの後、剛はNYハードコアスタイルのバンドを結成するとの事でINNSANITYを脱退・・・というかヘルプで手伝っていたから脱退じゃないんだけどね(笑)。


そして哲也は自分のバンド、「ドクターモロー」を結成した。キーボードを多用した実験的なUKロックのような感じだったと思う。


俺はこのINNSANITYのレコーディングの後に無理がたたって喉にポリープができてしまって・・・その後、手術を受けるんだけどね。・・俺はソロでアルバム出すつもりで自宅にレコーディング機材を用意して80曲くらい一人レコーディングをしていた。俺は1日あれば10曲くらい曲ができちゃうタイプで厳選して曲を選んでいちいちレコーディングしてた。


その頃のドラムマシーンの音は機械的すぎて・・楽曲はできるんだけど、生々しいグルーブが無くて辛かったね。


ローリングストーンズの1stの「ROUTE66」や「CAROL」なんかは初めと終わりのスピードが全然違うんだけど、バンドのグルーブってものがスピードをそうさせたんだと思う。そのグルーブが生き物みたいでカッコイイし、それがロックンロールだと思った。


リズムマシーンのドラムは安定してるし、音ムラがないけど・・・ピンとこなかったし、俺は生々しいグルーブが欲しかった。


そして・・俺は機械で音楽を作るんじゃなくて、またバンドというもので仲間と音楽を作っていきたいという気持ちが強くなっていた。


この頃に俺が一人でレコーディングしてた曲は無駄になってるわけではなく、NIGHTBIRDの「テイル・オブ・マーメイド」や「スイートララバイ」なんかはこの時期に作った曲だったりする。


考えてみれば俺は服も音楽も作りたがる人間なんだなぁ・・・


ボッ、ボクは何かと作りたがるんだなッ(また山下清風)


・・・そしてこの後にINNSANITYは復活することになる。




続きは次回。

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今日はTHE CULT

俺と剛が夢中だった。

INNSANITYの1stの「REVENGE」って曲のイントロリフなんかもカルトにインスパイアされてる。

「サザンデスカルト」や「カルト」の昔のポジパン時代もカッコよかったけど、やはりハードロックスタイルに変化した時のカルトがカッコよすぎ。

ではまた!


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