ついにのりピーまで登場させてしまった・・・
いただきマンモス半沢っす。
では続き!
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・・・という感じでショップをオープンさせる計画は着々と進んでいた。今から6年前の話になります。
場所も前回に書いた一番町に決まった。
近くには数件の古着屋・・
そしてdelvis(当時はケルト&コブラも扱っていた。今もハイクオリティなブランドを扱うセレクトショップ。安達君と和野ちゃん、社長の金谷さんとカッコイイメンバーと服が揃ってます)。
道路を跨げばSAM'S(今は移転してしまったけど、アパレル&モーターサイクルのカスタムショップ。オサムさんに頼んでSAM'Sの別注Tシャツを作ってもらったりしてました。俺は昔からSAM'Sのファンでもあり、ここのカスタム&デザインは最高だと思ってます)
向かえにはリトリート(今は辞めてしまったけど、リアルマッコイやBUCOなどを扱っていたアメリカンカジュアルショップ)もあった。
物件的にはジョニースペードにはバッチリだった。
銀行からも借り入れができたので、後は内装を残すのみとなっていた。
内装を任せたコスビーは働いていた会社を辞めて、この物件を一人きりでやるってことだった。
俺は唖然としてしまって・・・同時にコスビーの気持ちにありがたいと思う気持ちと、どういうふうに感謝したらいいのかもわからないくらいの気持ちが同居していた。
内装のデザインで俺とコスビーは何度も夜中まで打ち合わせをしたんだけど、なかなかイメージが固まらなかった。
とりあえず、最初の黒鉄で埋め尽くすイメージは止めることになった。
コスビーが「ジョニースペードっていうのはイメージがアウトサイダーな感じじゃないですか?俺としては黒で埋め尽くすと怖い感じになって一般のお客さんが来にくいと思うんですよ」って言ってたしね。
確かに言う通りで・・・俺も偏ったショップにはしたくなかったので、黒っぽい店にするのは諦めた。壁と天井だけは白くして・・・後は黒い鉄を使った什器でハードに持っていこうって話になったと思う。
コスビーは翌日からたった一人で壁と天井を白く塗り始める作業に入った。
俺は通常の仕事があるので、その合間を見てコスビーのところに行ったりしてた。
コスビーは何かこだわりがあったらしく・・・スプレーは使わず、刷毛と筆で壁と天井を真っ白く塗りつぶしていた。何日も何日も朝から晩までコスビーはその作業に明け暮れていた。
予想以上に日数がかかっていたのを憶えてるよ。
俺は・・・もう物件を借りてしまったので、その月から家賃が発生することで気持ちが焦っていた。早く内装を済ませて、オープンしないと家賃が無駄になってしまうってことで頭が一杯だった。
コスビーは本気で一人でやるつもりだし・・こりゃ、内装は一ヶ月では済まないし困ったなぁ・・・なんて思ってた。
しかも、その物件の広さの為に商品を追加で生産しなくてはならなかったし、他の仕入れもしなければならないような状態で予算が思った以上に掛かっていた。
しかし・・・コスビーが夜も寝ないで一生懸命やってくれてる姿を見ると・・俺はその焦りを口にすることを躊躇せざるおえなかった。
・・・・壁、天井を白く塗りつぶした後の予定は何も決まってなかった。
俺は中古の什器買ってきて、黒く塗装でもすればもういいかな?なんて考えだった。正直、疲れてしまって面倒になってきたってのもあった。とにかく適当にオープンできればいいなんて思ってた。
でもコスビーは違った。俺がそんな感じのことを言うたび、不服そうな顔をしていた。コスビーも状況を把握していて、毎日この次の展開を何か考えてるようだった。
ある日、コスビーが電話をくれた。笑みを含んだ晴れやかな声をしていたので、俺は「おっ、見つけたな」と思った。
「何か案が浮かんだ?」と聞いたら
「ハイ。色々考えたんですが・・グレッチって感じでいきましょう」ってコスビーに言われて・・・
俺は意味が分からず「んっ?」って感じだった。
「白木を買ってきて、グレッチの6120と同じようなオレンジステインで塗ってしまうってどうですか?棚も什器も。什器にはFホールを入れたりすることを考えてます。ハンガーのポール台はゴージャスな感じでそちらはロックンロールバビロンって感じで考えてるんですけど。」
「おぉ!さすが、コスビー!!スゲーカッコイイ!それで行こう!」って俺は即座に言った。
コスビーの考えたその内装の「絵」が俺にも見えたからだ。
次回に続く!
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今日はニールヤング!
いつの日からか虜になってました・・・スティーブジョーンズ同様、俺のギターヒーローでもあります。
ではまた!